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アトリエ兼工房の建設費(工事費・材料費等)に対する助成

事業者名STUDIO MOMEN(西脇市)
事業者紹介2022年創業。テキスタイルデザイン、有機農業、地域コミュニティづくりの取り組みを統合した新事業を立ち上げ。兵庫県の山間部の小さな棚田の村・岩座神を拠点とし、外部のインフラへの依存をできる限り減らす試みに取り組んでいます。有機農法による稲作により日本の原風景を守り、生態系保全、農業の価値を次の世代に継承するかたわら、江戸時代から地域に受け継がれてきた播州織に携わってきました。原料となる綿花栽培から手掛け、自然を織り込んだテキスタイルをデザインし、自然の豊かさ、美しさを味わう生活スタイルを提案します。
URLhttps://momen.studio/
助成内容アトリエ兼工房の建設費(工事費・材料費等)に対する助成
背景、問題点当地では温暖な気候、水資源に恵まれて綿花栽培が根付き、織物の一大産地として200年以上の歴史がありますが、大量生産・大量消費の経済システムの前に消滅の危機に直面しています。工芸品や貴重な技術を守ることはもちろん、先人達の歩み、工夫や発想、改善を繰り返す本質的なものづくりの精神そのものを次の世代に継承するためには、経済効率優先の仕組みや考え方を見直し、暮らし方や働き方そのものを変えていく必要があると考えています。
助成事業の目的播州織の根本的な構造改革の中心となるような場を設けて、自然との共生、循環によるものづくりを実践し、価値観の継承を目指します。
事業者の声産地の中で働き、沢山の職人さんの技術に触れ感動したものづくりを、どのようにすれば次の世界に引き継ぐことができるでしょうか。私達は大量生産・大量消費型に最適化された手段としての技術やシステムを残すことではなく、様々な工夫やアイデアを結晶させて産地を形成してきたものづくりの精神を引き継ぐことこそが、産地のものづくりを次世代に引き継ぐことの本質だと考えています。
産地の内側からものづくりを経験しながら、これからの未来に必要なものづくりとはなにかを今一度俯瞰して捉え直しました。私達が忘れかけてしまった、自然の循環の一部として暮らし、作り、新たな豊かさを模索し追求すること。近現代の価値観をアップデートし、次の時代のものづくりのあるべき姿を追求していきます。
土とともに暮らし、土からテキスタイルを生み出すこと。そのことを一つの柱とし、過去・現在・未来ものづくりを往来しながら、新たな価値観・美しさを生み出す震源地として、アトリエを作りました。太陽や薪を中心とした自然エネルギーを軸として、地元の山から切り出した檜や倉庫に残された古い材木を加工し建材としました。できる限り自分たちの手を動かす自主工事も組み込んで、長い期間をかけて制作に取り組めたため、通常の行政主導の補助メニューでは難しい価値のある取り組みが達成出来ました。
事業期間2023年4月~2025年5月
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